「自律神経のオンとオフを、切り替えられるようになろうね」
病院の先生にも、整体の先生にも、何度もそう言われてきました。
でも、切り替え方が分からない。
今でも、私が「できるようになりたいこと」の第一位です。
そんなときに出会ったのが、この本でした。
読みながら驚いたのは、紹介されているワークの中に、私が知らないうちにやっていたことがあったこと。
体は、ずっと私を守ろうとしてくれていたのかもしれない。そう思えた一冊です。
この記事でわかること
- 『「安心のタネ」の育て方』がどんな本か
- 「オンオフを切り替えて」が苦手な私が、この本で知った考え方
- 道具もいらない、小さなワークを試してみた感想
手に取ろうか迷っている方の、なにかの手がかりになれたら嬉しいです🌿
① 『「安心のタネ」の育て方』はどんな本?

📖『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方 ポリヴェーガル理論の第一人者が教える47のコツ』/著者:浅井咲子さん/出版社:大和出版
この本は、「ポリヴェーガル理論」という考え方をもとに、自律神経とうまく付き合うコツを紹介した本です。
本では、私たちの神経には、安心しているとき・緊張や不安を感じるとき・心や体が動かなくなるとき、それぞれの状態があると説明されています。
そんな自分の反応を知って、体の感覚を通して「安心」に戻ってくるためのヒントが、47の小さなワークとして紹介されています。
むずかしい理論の本、というより、
「緊張しても、怖くなっても、私はまた安心に戻ってこられる」
そう思えるようになるための本だと感じました。
タイトルの「安心のタネ」は、どんなときも安心に戻ってこられる、私たちの中にある小さな力のこと。私はそう受け取りました。
② 「自律神経のオンオフを切り替えて」と言われても、どうやって?

子どもの頃から、学校から帰るとぐったり疲れていました。
大人になっても変わらず、ひどいときは、玄関で靴を脱いで家に上がることもできず、その場で倒れ込んだこともあります。
「自律神経を整えるには、規則正しい生活を」
そう聞いて、規則正しい生活、規則正しい食事、適度な運動、適度な人との関わりを試してみました。
でも、それも「しなければいけない」になってしまう私がいて。
結局、不調が悪化して、強制終了。
次は「適当でいいんだよ」と言われました。
でも、その「適当」が分からない。
真面目に考えすぎて、うまくいきませんでした。
繊細さん(HSP)だと知った今は、納得のいくことばかりです。
音・光・匂い・味・肌ざわりに、家族の誰よりも敏感で、いつも緊張しっぱなしだったんだと思います。
自律神経の本は何冊か読んできましたが、自分でできるセルフケアの中で、自分に合う方法はまだ見つかっていませんでした。
そんなときに出会ったのが、「神経とうまく付き合うコツ」という言葉です。
がんばって切り替えるのではなく、うまく付き合う。
その言葉だけで、少し肩の力が抜けた気がしました。
もし、同じように「切り替えなきゃ」に疲れているなら、まずは「切り替える」をいったん手放してみるだけでも、少しラクになるかもしれません😊
③ 「この不安は、ずっとは続かない」と知っておく

本の中に、こんな言葉がありました。
大事なのは、「私は大丈夫だ」という内なる予測性です。
出典:浅井咲子『「安心のタネ」の育て方』(大和出版)p.22
私たちは「どうなるか分からない」から不安になる。
だから、どんなことが起きても「今のこの不安は、いつまでも続かない」と知っていれば、自分を煽らずに安心へ戻れる、という考え方です。
読んで、ある出来事を思い出しました。
数年ぶりにコンタクトレンズを新しくして、ウキウキでお出かけした日のこと。
階段を上がっていたら、フラッとしたんです。
そのとき、ドキッとした恐怖が一気に襲ってきました。
それから、外出はメガネになりました。
今思えば、元気なつもりでも寝不足だったのかもしれないし、たまたま体調がよくなかっただけかもしれません。
でも、新しくしたコンタクトレンズは、1回つけたきり。
家の中で何度か練習しても、あのドキッとした恐怖がよみがえってきます。
私にとっては、まさに「予測できない出来事」だったんだと思います。
今は、メガネのコーデも楽しめるようになって、お出かけに欠かせないアイテムになりました。
それでもいつか、あのコンタクトレンズをつけてお出かけできたらいいな。
「この不安は、ずっとは続かない」。そう思いながら、少しずつ向き合う練習をしています。
不安がやってきたときは、心の中で「これは、ずっとは続かない」とつぶやいてみる。
それだけでも、自分を煽る気持ちに、小さなブレーキがかかるような気がしています😊
④ 道具もいらない「べー」のワーク

社会人になってから、喉に何かがつっかえたような感じが続くことがありました。
「言いたいことを飲み込む人に出やすい」とテレビで聞いて、なるべく気持ちを伝えるようにしたり。
「ストレスを抱えると、体の弱いところに出やすい。あなたの場合は喉」と漢方医の先生に言われて、漢方を飲んでいた時期もあります。
この本では、こうした喉の感じを、自律神経の視点から説明していました。
その見方は、はじめてでした。
紹介されていたのは、舌を思いきり「べー」っと出す、というワーク。
本当に、それだけです。
やってみると、ちょっと笑えて、なんだか解放感がありました🌿
道具もいらないし、お金もかからない。
本には、こんなふうに気軽にできるワークが、ほかにもたくさん紹介されています。
⑤ 鏡の中の自分に、笑いかける

本の中に、人と過ごす時間が少ないと、人と安心してつながる力が鈍くなってしまう、という話がありました。
そんなときは、鏡の中の自分に笑いかけるといい、と。
実はこれ、私が自然とやっていたことでした。
幼稚園の先生をしていた頃は、笑顔が当たり前の毎日でした。
でも、一人で過ごす時間が増えてきた頃、あれだけ上がっていた口角が、まっすぐのまま上がらなくなっていたんです。
笑っていないと、筋肉って衰えるんだなと実感しました。
それから、1日に1回は、鏡の中の自分にとびきりの笑顔をするようにしています。
すると、口角が上がるだけじゃなくて、不思議と、自分に笑いかけてもらっているような気持ちになって、なんだか元気が出るんです。
ほかにも、本を読みながら「これ、もうやってる」というワークがいくつかありました。
疲れやすい自分を責めたり、敏感すぎる五感で体に不調が出たりして、私はつい、自分の体を責めてしまいがちでした。
でも体は、そんな私を守ろう、癒そうとして、心地よいことを、こっそり教えてくれていたのかもしれません。
そう思ったら、自分の体が、少し愛おしく感じられました😊
もし、あなたにも「なぜか落ち着く」「つい、やってしまう」心地いいことがあるなら、それは体からの小さなサインなのかもしれません。
⑥ まとめ|体は、ずっと私を守ろうとしてくれていた
オンとオフを、がんばって切り替えなくてもいい。
緊張しても、怖くなっても、また安心に戻ってこられる。
この本は、そう思える小さなコツを、たくさん教えてくれました。
そして何より、私の体が、ずっと私を守ろうとしてくれていたことに気づかせてくれた本でした。
紹介されているワークは、これから少しずつ続けてみるつもりです。
続けてみて感じたことは、また別の記事で書きますね。
安心のタネは、気づかないうちに、もう私の中に育っていたのかもしれません。
―――
1ページずつ、今日もそっと灯りを🌿
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