前に、『繊細さん』の本を読んで、「名前がついてラクになった」というお話を書きました。
名前がついて、ほっとした。
でもそのあとに残ったのは、「じゃあ、私はこれからどう生きたらいいんだろう?」という問いでした。
そんなときに手に取ったのが、この本です。
読みはじめて、少し驚きました。
書かれていることの多くが、私がボロボロになりながら、少しずつ見つけてきたことだったからです。
新しく教わった、というより、
「私が歩いてきた道は、間違っていなかったんだ」
と、答え合わせをしてもらったような気持ちになりました。
この記事でわかること
- 『繊細さは幸せへのコンパス』がどんな本か
- 繊細さんが、自分を責めすぎてしまうときの小さなヒント
- 鎧を脱いでいる途中の私が、実際に歩いてきた道
手に取ろうか迷っている方の、なにかの手がかりになれたら嬉しいです🌿
① 『繊細さは幸せへのコンパス』はどんな本?

📖 繊細さんが「自分のまま」で生きる本 繊細さは幸せへのコンパス / 著者:武田友紀さん / 出版社:清流出版
この本は、繊細な人が「自分のまま」で生きていくまでの道のりを書いた本です。
繊細さんにとって、家を出て人と関わりながら生きることは、ゲームでいう”超ハードモード”。
それでも、なんとか自分と環境に折り合いをつけながら暮らしている。それが現実だと思います。
この本は、そんな毎日を、心も体も今より少し軽くするための知恵を教えてくれる本でした。
② 「なぜこんなに頑張ってしまうの?」生き抜くための自分という鎧

この本の中で、いちばん心に残ったのが、「生き抜くための自分」という考え方でした。
家庭や学校、社会の中で、その場所に適応するために生まれた、もうひとりの自分のことです。
私は、ずっとこの、硬くてずっしり重い鎧を身につけていました。
体が悲鳴をあげたとき、私はその鎧を脱ぐと決めました。
すると、人には知られたくなかった、隠していた本来の自分が表に出てきたんです。
そんな自分を、私はどうしても受け入れられず、苦しい時期がありました。
ある日、ふっと気づいたことがあります。
私は、否定に始まり否定で終わり、最後に高い期待の言葉をかけられる。
そんな環境で育ちました。
嫌われないように、捨てられないように。
小さい頃から鎧を身につけて、必死に生きてきたんだな、と。
そのことに気づいた瞬間から、作り笑顔をやめ、
できないこと・やりたくないことは無理しなくてもいい、と
自分に許可を出せるようになりました。
本の中で著者は、「生き抜くための自分」は、自分を守るために必要だったから生まれてきた存在なのだ、と書いています。
だから今、私はそのもうひとりの私に「ありがとう」と伝えながら、
少しずつ、重い鎧を脱いでいる途中です。
もし今、がんばるのをやめれないとしたら、それはあなたが弱いからではなく、ずっと自分を守ってきた証なのかもしれません🌿
③ 「疲れやすい私が悪いの?」疑問を持つだけで、ふっと力が抜けた

本書では、今のつらい状況から抜け出すための方法も紹介されています。
その中で、今の私がいちばん大切にしているのが「疑問を持ってみること」です。
私は、どんな状況でも
「自分が悪いんじゃないか」
「疲れやすい私が悪い」
と、自分を責めてしまう癖がありました。
でも、一度距離をとってみると、疑問に思うことが出てきます。
たとえば私は、細かいことが気になって、つい丁寧になりがちです。
作業効率がいいとは言えません。
でも、よく考えてみると、細部まで丁寧に仕上げることは、そんなに悪いことではないですよね。
人が多いところでも、頭痛がしたり人酔いしたりして、作業効率が下がりやすいです。
これも、疑問を持ってみると、
「そもそも人混みが苦手で、体に症状が出ている。その状態でも、私はベストを尽くしている」
と思えるようになりました。
私は、両親から「できないことは、努力が足りないから」と教えられて育ちました。
その言葉を信じて疑わなかったので、
「できないのは、努力が足りない自分が悪いんだ」と、ずっと自分を責め続けていたんです。
でも、人には得意・不得意があります。
体格や、生まれ持った気質など、努力ではどうにもならないことだってあります。
育った環境の影響は、本当に大きいんだなと、改めて思います。
生きづらさを感じたときに、少し距離を置いて、疑問を持ってみる。
それだけで、ふっと体の力が抜けて、心がほっとあたたかくなることがあります。
これは、今まさに私が向き合っている途中のテーマです。
疑問を持ってみること。まだ使い慣れてはいませんが、あとから「あっ、そういえば」と思い出せることが増えてきました。
もし、疑問を持ってみて、ふっと力が抜けたなら、それは無理をしているサインかもしれません。
「自分を責めすぎなくていいよ」「私はもう頑張っている」と、受け止めてあげてくださいね🌿
④ 「本音って、どうやったら分かるの?」小さな”チクッ”を記録して見えたもの

本の中に、自分の本当の本音は、受け止めたときにほっとするもの、という言葉がありました。
本音は、価値観と言いかえることもできるのかなと思います。
私は、この本音や価値観を無視して生きてきました。
「〇〇すべき」「〇〇であらねばならない」という考えが、私の行動のすべてを決めていたんです。
そもそも、自分の価値観を大切にすることは、わがままで、人に迷惑をかけることだと思っていました。
今思えば、自分にムチを打ちすぎていたなと思います😅
心が悲鳴をあげて、体に症状が出ていたのも、今なら納得です。
でも今は、なるべく自分の本音や価値観を大切にして生きています。
そうしたほうがいいと教えてくれたのは、ボロボロになった私自身でした。
この本にも、自分の本音を知る方法が書かれています。
私の場合は、ノートに「記録する」という方法で、本音や価値観を知ることができました。
ノートに書いていたのは、この3つです。
- 日付と時間
- 何があったか(そのときの気持ちも一緒に)
- 体の反応
たとえば、こんなふうに。
「お店で、探している品物を店員さんに尋ねたら、嫌な顔をされた。忙しいのは分かるけれど、とても悲しい気持ちになった。
心がぎゅーっとつぶされるような感覚。涙が出そうになった。」
大切にしたルールは、ひとつだけ。
「こんなこと」と大きい・小さいを自分で決めずに、違和感をおぼえたことは、ぜんぶ書くことです。
難しかったのは、
「こんなことにも傷つくの?」と、自分のことがもっと嫌いになってしまったこと。
それでも続けていくと、少しずつパターンが見えてきました。
傷ついた奥にある、私が大切にしているものです。
私が最初に気づいたのは、「雑に扱われた」と感じたときに、心が痛くなるということでした。
「そっか、私は、大切に扱われたかったんだね」
そう気づいたとき、心がほっこりあたたかくなったのを覚えています。
そしてそれは、「私が私を、雑に扱うのはやめよう」と決めた瞬間でもありました。
記録を続ける中で、もうひとつ分かったことがあります。
それは、相手にも、私と同じように大切にしている価値観があるということ。
そして、自分の価値観を伝えたとき、尊重してくれる人と、そうでない人がいるということ。
尊重してもらえないときは、やっぱり悲しいです。
でも、「まっ、いっか」と、自分の中で区切りをつけるようにしています。
この本でも、「まっ、いっか」は、自分を少し離れたところから見て、落ち着いて対処するための言葉として紹介されていました。
ずっと私を助けてくれていた言葉に、ここで出会えたのが嬉しかったです☺️
⑤ 「休むと焦ってしまうのは、なぜ?」楽しいことは、いつやってもいい

本の中に、休むことに焦りを感じたら、本当はどうしたいのか自分に聞いてあげる、という言葉がありました。
それを繰り返していくうちに、「よし、動き出そう」と思える時がやってくる、と。
私の家には、「楽しいことは、やることを済ませてから」という教えがありました。
でも、やることって、意外とたくさんあるんですよね。
大人になってからもその教えが抜けず、頭痛があっても腹痛があっても、「家事をしなくちゃ」とずっと焦っていました。
そんなとき、ある人に「楽しいこと、毎日やってる?」と聞かれて、何も答えられなかったことがあります。
何よりショックだったのは、
「私の毎日の楽しみって、なんだろう?」と考えても、何も浮かばなかったことでした。
それをきっかけに、楽しいこと探しを始めました。
私にとっての「本当はどうしたい?」の答えは、「楽しいことがしたい」だったんです😊
すると、面白い変化がありました。
「やることを済ませてから」と言われて育った頃は、何をするにも体が重くて、集中もできず、ずっと「嫌だな〜」と思いながらやっていました。
でも、楽しいことを見つけて、「楽しいことは、いつやってもいい」と決めてからは、今日どうしてもしなくちゃいけないことでも、心軽やかにスムーズに終わらせることができるようになりました。
長年の癖で、最初は自分に許可を出すのが難しかったです。
でも、しなくちゃいけないことが早く終わるようになったので、自然と楽しい時間が増えていきました。
今は、編み物、読書、映画、ゲームなど、ワクワクすることを毎日思う存分楽しんでいます♪
「ちゃんとしなくちゃ」が先にきていたのは、しなくちゃいけないことだけではありませんでした。
わが家には、ワンコが2匹います。
一時期は、「かわいい♡」より先に「ちゃんと育てなくちゃ」と、しつけの動画を観ては実践して、1日の大半を使っていました。
そんなとき知り合いに、
「しつけも大事だけど、かわいいって愛でる時間が、お互いにとってとってもいい時間なんじゃないかな」
と言われて、ハッとしました。
それからは、何もせずに愛犬を撫でながらぼーっとしたり、2匹がじゃれ合う様子に癒されたりできるようになりました。
なんだかしっくりこないこと、楽しめていないことを、ふと誰かに話したとき、ハッとするような答えが返ってくることがあります。
休むことに焦りを感じてしまうときは、一度、まわりの人に話してみるのもいいかもしれません。
⑥ まとめ|鎧を脱いでいる”途中”のままで、いい
この本は、私にとって、新しいことを教えてくれた本というより、
歩いてきた道に、そっと地図を重ねてくれた本でした。
鎧に気づいたこと。
疑問を持ってみたこと。
小さなチクッを記録したこと。
楽しいことを、自分に許したこと。
「じゃあ、どう生きたらいいの?」の、私なりの答えは、こんな小さなことの積み重ねでした。
どれも、まだ完璧にできているわけではありません。
今も、鎧を脱いでいる途中です。
でも、途中のままでいいんだと、この本が教えてくれた気がします。
もし今、「自分のまま生きるって難しい」と感じていても、大丈夫。
少し前の私も、そうでした。
そんなあなたの、小さな手がかりになれたら嬉しいです。
―――
1ページずつ、今日もそっと灯りを🌿
🔗なぜ私だけ疲れるの?『繊細さん』の本で、名前がついてラクになった話
🔗筆記開示を8分間、続けてみたら





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